私の将棋史⑥(社会人1年目)

私の将棋史

前のブログでは、大学3年時に全国大会で準優勝と結果を出すことができ、大学将棋を引退したところまでを書きました。
今回はその続編です。

■五段くらい(社会人1年目)
社会人になり、就職で東京に行きました。
縁あって、将棋の強い富士通に入社することとなりました。

社会人になって出られる大会は、アマ名人戦などのアマチュア棋戦のほか、会社単位の団体戦である「職団戦」と、自由にチームを組んで出場できる「社団戦」があります。

いずれも上のクラスはアマチュアトップの選手が出場する大変レベルの高い大会なのですが、会社としてはやはり職団戦で優勝することが大きな目標です。

初めて出場した職団戦は一番上のクラスであるS級で出させて頂き、個人としては2勝1敗。
とりあえず最低限の結果は残せました。(その後何度か出場させて頂いた職団戦では、安定感に欠けましたが。。)

入社して半年くらいは東京の将棋道場(蒲田将棋倶楽部、御徒町将棋センター等)にもよく通い、モチベーションも保てたのですが、1年目の途中くらいから、何を目標に将棋を続けていくか、悩みました。

正直言えば、この時に将棋を辞めようかとも考えていました。
これまでは誰か目標となる人を定め、負けまいとやってきたのですが、何を目標にすればいいか見失ってしまっていました。

そんな時に、会社の将棋部の先輩から、日本女子プロ将棋協会(LPSA)とのペア将棋に出場しないかと声掛けされ、出場することになりました。
https://joshi-shogi.com/5430/

一緒にペアを組んだのは渡部 愛さんです。
当時、LPSAの棋士としてデビューしたて、高校生で北海道から出てきたばかりの渡部さんと、事前に蒲田将棋俱楽部で顔合わせして、3局ほど将棋を指しました。
対局は3局とも私が勝ったのですが、この時に思ったことがありました。

プロとして北海道から上京して、一生懸命やっている渡部さんに比べて、自分は何をやっているんだろうと。

その後、蒲田将棋倶楽部に長く通うことになるのですが、アマ強豪の遠藤正樹さん、竹中健一さんなどの方々の将棋に対する姿勢を見ていく中で、徐々に自分の中でも将棋に対する姿勢が変わっていきます。

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